大中西館(常陸太田市大中町)36.7350、140.4857
城のネーミングは里美の谷の東側に「大中館」があるので、それに対して谷の西側にあるので大中西館とした。
しかし、i「館」としたが、でもここが城なのか、どうも今一つ納得できない。もしかしたら違うかもしれない。
いわゆる詐欺物件の可能性もなきにしもあらず。まあ、ともかく、城館ということで記事を作っていく。
管理人の中では城館率は80%くらいか?

 常陸太田市北部、福島県矢祭町と境を接する旧里美村の中心部、大中にある常陸太田市役所里美支所、大中神社から北西にある鍋足山方面にハイキングコースが延びる。
そのハイキングコースがこの山の南下部を通る。

城のある尾根を西に行くと大中防空監視哨である。

↑ 里美の谷東側見た大中西館(中央部の山)右の高い山は鍋足山

最高箇所の標高は295m、里川からの比高は約85mである。
城と思われる部分は東端部約100m、幅20〜30mにわたる段々状の部分である。

高度差としては約13mである。(東端の裾野部は墓地になっている。)
この段々の場所、場所によっては約2mのはっきりした切岸となっている場所もあるが、風化が進んでいるのか、かなり切岸は緩やかになっており段差も不明瞭な部分もある。
しかし、自然地形ではなく、人工適な地形であることは間違いない。

神社があったという話もある。
あるとすれば最高箇所495mの場所@であるが、そこは平場になっているが、どうも社があった感じはない。
参道と思われる道跡も見当たらない。

神社があったとすれば、・・もしあったとすれば小さな木造の小殿か?
しかし、麓に大中神社があるのに?ここに置く必要があるのかどうか?

@最高箇所、本郭としたらここだが・・神社の形跡はない。 A東側に向けて舌状に曲輪?がせり出すが切岸が緩い。 B末端部になると曲輪?や切岸が明瞭になる。

城とすれば最高箇所西側に定番の堀切があるはずだが、・・・「ない」。
もっとも最高箇所西側の尾根は約2mの幅しかなく、尾根の勾配も考慮すれば細尾根に堀切が不要ということもあり得る。

それとも最高箇所の西約100mに位置する大中防空監視哨の建設で破壊されたか?
もし、ここが城だったら防空監視哨の場所もピーク部であるので、そこも曲輪の1つだろう。
ここに曲輪を置けば、尾根続きの西側からの防御はでき、東側の最高箇所付近の安全性は高いと思われる。

結局、ここは城館の可能性は高いものの、決め手に欠けるというのが今の所の結論である。
もし、城だったら何時頃のものか、分からない。
しかし、古そうで簡素なものである。
城とすれば尾根に段々状の平坦地があるだけであり、山入の乱初期の頃、1400年前半頃の軍勢の宿営地程度のものだろう。