Social 2006-2008

派遣社員のリストラ 2008.12.5
予想どおり始まりましたね。派遣社員のリストラの嵐。
そうです。派遣法って、このような時ために準備した法律ですからね。
おかげで首を切る企業は正社員の首を切るより、退職金もそれほど払わずに済み、簡単、かつ、ためらわずに遠慮なくリストラできる。
派遣社員も派遣会社とは契約のような関係ですから、契約会社も契約を解除すれば簡単に縁が切れる。
あとは失業者になろうが、野垂れ死にしようが、知ったことではない。
なんて素晴らしいシステムだろうか。このシステムを考えた財界人、役人はまさしく天才である。
しょせん、弱者なんか切り捨てもかまわない、強いものが生き残ればいいのである。老人保険ともよく似ている。これも構造改革とやらの一環なのだろう。

このシステムを導入・実用化した政治家もまた天才である。こんな才能、かけらでもいいから欲しいものである。
弱者切捨てと言えば、お近くにも似たような国がありますね。弱者に死人も多く出ていて、もっと凄いようだけど。
そういえば、あの国って共産主義とか?本当?共産主義って、昔、マルクス、エンゲルスの「共産党宣言」とか「空想から科学へ」とか読んだけど、共産主義を掲げた多くの国の実情と、本に書かれていた理念が全くかけ離れている。
どこかの国なんか、あれは封建主義と言うんじゃないかと思うけど。もっとも、日本の江戸時代の方が遥かに民主的で進歩していたみたいだけど。
かつて、もっとも共産主義の理想に近い国があった。不思議なことに、その国、資本主義を掲げていた国、そう、昭和末期の日本。
昭和末期の日本こそ、色々問題もあったけど、世界的に見て格差が少ない点では、もっとも共産主義の理念に近い国だったように思う。
当時、共産主義を掲げていた国、沢山あったけど、全て昭和末期の日本より、はるかに不平等。旧ソ連、東欧諸国、中国・・。違いますか?

今のがたがたしている日本の状態でも、今の中国よりは、まだ格差は少ないはず。あのころ、多くの企業には、社員は家族というような風潮がまだあったような気がする。今、その世界が見れるのは「釣りバカ日記」の鈴木建設くらいだろう。
そんな風潮もコスト削減の嵐の中で徐々に失われて行き(後退させざるを得なかったこともあるだろう。)今のようになってきたのだろう。
訳の分からん犯罪が増えているが、その犯人も経済的に追い詰められた者が多いのも事実。けして今の風潮と無関係じゃないだろう。
ますます、こんな犯罪、増えるのだろうか?

10月9日のたわごと 2008.10.9
ノーベル賞の方々、凄いですね。
最近、くだらないニュースばかりだけど、久々の明るいニュ−スでした。
しかし、発表や発見から40年とか50年後とか?ちょっとかかり過ぎの気もしないではない。
生きていたらもらえるかもしれないけど、亡くなっていたらどうなるんだ?そういう人、けっこういるんじゃないのかな。
でも、発明発見の中実はチンプンカンプン。下村先生の発見がどう役に立ったのか理解できましたが、益川先生達の発見は何に役立つのか理解できず。
さて、ニュートリノが6個あることが分かってどうなのか?素人の素朴な感想。

まあ、そんなことどうでもいい。めでたい。めでたい。日本も捨てたもんじゃない。
そんな自信を国民に与えた出来事で自分のように嬉しいことです。
それに反し、金融不安はさっぱり分からない。金融市場、株式市場どうのこうのと言われても、だいたい、株を持っていないのでピンと来ない。
給料(手取り)が上がって、ガソリン、食料等の物価が下がってくれればそれでいい。でもこの状態が長期にわたって続くと企業倒産、リストラの増加につながるという。管理人、はっきり言えば、株で儲けること自体に昔から疑問を感じるクチである。
紙のやり取り(最近はPC)で金が手に入るというのは、どうも理解できない世界。
親も祖父さんを見て育っているので、金は汗水流して手に入れるものという固定観念がある。
サラリーマン、主婦、退職後の老人がやっている数万、数十万程度の小額の儲け程度の生活費、小遣い稼ぎの投資ゲームなら、ギャンブルのようなもので趣味・娯楽の延長でいいんじゃないと思う。

しかし、それだけを仕事にして億単位の金を儲けたと聞くと、そんな金と儲けた人間には嫌悪感を感じてしまう。
ホ〇エとかムラ〇ミなど、その筋の名前を聞くと、へどが出る。まあ、振り込め詐欺よりは、少しはマシ(インサイダーなら似たようなものかな?)かな。そういう人間が破滅しても、破綻しても特段の感情も沸かない。まあ、いいこともあったんだし・・・。
そうなると、汗流して稲刈りをしているお百姓さんの方が偉く感じる。稲刈りしていて周りを見たら尊敬する人たちばかり・・。


JCO事故9周年 2008.9.30
今日、9月30日は2人が亡くなったJCO事故の9周年。
近場であの事故を見た管理人にとっては、強烈な印象であり、いまだに記憶が鮮明。
茨城県ではそのメモリアルデイの9月30日原子力総合防災訓練が行われので、その旨を無線放送で流していた。そういえば、各家に付けられている無線放送受信機もあの事故の後に全戸に設置されたのだ。
この無線放送、昔の有線放送の屋外拡声器代わりになっていて便利、大体の放送が火災の情報や迷子の老人の情報、川の増水など、あと、市役所からイベントなどのお知らせであるが、聞き逃しがないので好評。

この事故の後で色々な施設や制度が作られた。でも、残念ながら9年も経つと風化が始まっている。
しかし、地元の自治体関係者の意識は高く、真剣に考えていた。訓練が大規模に出来るようになったことは、かつて防災業務に従事していた管理人も、いいことだと思う。
でも、危機意識は、時間とともに、そして距離の2乗に反比例して低下する。霞ヶ関にとっては、この事故はもう過去の話のようだ。
大きな原子力災害用にオフサイトセンターなる施設が造られた。地震、大火、洪水などの大災害の方がはるかに可能性が大きいのだが、そういう災害には法律や予算項目で縛られているので動けないとか。予算も徐々に減らされ、整備した機器も老朽化し始めているとか。なんかチグハグ。検査や規制が強化・取り入れられたが、もう形骸化が始まっている。

北京オリンピックが終わりました。2008.8.25
日本の選手の活躍、凄かった人も不完全燃焼の人も様々、ともかくご苦労さまでした。
まあ、成績もあんなもんでしょう。国家丸抱えやそれに近い体制で選手を育成する国にそんなシステムがない日本が敵う訳がない。
昔、国家丸抱えで選手を養成し、金メダルを量産していた国がありましたね。

日本の選手の中にはフリーターとかスーパーでレジ打ちのアルバイトをしながらなんて人もいたな。
企業がバックアップしている場合もあるが、今はそんなに景気良い訳じゃないので、企業からの補助も削減されているのだろう。練習も大会の経費も自己負担分が多いとか?それでもメダルを取っちゃううんだから、国丸抱えで取った金メダルより価値があると思う。
でも、野球に男子サッカー、リッチで恵まれているはずなのに、お粗末!情けない。

オリンピックを開催したこの国の開催目的も、過去に開催したギリシャやオーストラリアなどはかなり違うみたいですね。
この国の開催目的は、国民の間の格差拡大など不平不満をそらし、国の体制強化と堅持という政治方針に基づくものとか。
どこかその目的が、戦前のベルリンオリンピックに似ている気がするけど?
表面の華やかさの裏で、力で押さえ込んだ不平等、格差などの不平不満がドロドロしてうごめいている感じもする。いつか、それが吹き出るかもしれない。今まで「反日」の方向にそのエネルギーを発散、ガス抜きさせていたけど、この方法はいつまで持つかな。そのうち、違う方向にエネルギー向かうかも。しばらくはこの国はこのまま行くだろう。すでに不況の兆候が見られるとも・・その時、何か起こるか?

新型うつ病 2008.8.11
「新型うつ病」が流行しているとニュースに出ていた。
「うつ病」といえば、几帳面でまじめな人がかかりやすく、落ち込み、自分を責め、時には自殺に至るケースもあるというのが一般的なイメージだった。そういう真のうつ病の人に出会ったこともあった。管理人も、確かに病気だと思う。
でも、本当のうつ病の人に対しても、病気と認めない人の多い。

タイトルの「新型うつ病」というのは、従来のうつ病とは違うという。
仕事中だけ「うつ」になり、会社の外では元気、というのが特徴で、若い世代に目立つというのだそうだ。
なんだ、それって「若い世代」という部分を除けば、俺と同じじゃないか。俺、病気か?多分、ほとんどの人、これに近いんじゃないのかな。
仕事を趣味にしているごく一部の人間を除いて、若干は仕事中は「うつ」。好きで仕事をしているとは思えないのだが。
ここまでは該当しそうだが、その先がちょっと違うぞ。J-CASTニュースの記事では、
『「新型うつ病」は、仕事中だけうつで、帰宅後や休日は普段通り活発に活動する。
自分を責めるのではなく、身近な人間や社会に対して攻撃的な態度になり、休職したとしても会社や同僚かける迷惑などあまり感じない、社会や上司のせいにする、というのが典型らしい。』

すごい者では、休職中に海外旅行やゴルフに行くなど、普通の人間以上に活発に活動しているというのである。ここまでくると管理人は該当していない(と思っている。)。そんな元気も金もない。
中には自分がうつ病だと堂々宣言して休む者もいるという。従来のうつ病の患者なら宣言なんてしないし、うつ病を認めることにも抵抗するはずである。
ここまで来ると、「さぼり」のために理由をでっち上げている仮病とも思えてくる。事実、そういう「うつ病」を装う者もいるからややこしい。
関西のどこかも市役所にいたよなあ。仕事抜け出しパチンコ行ってたとか、数年間、仮病で休職して給料だけもらっていたとか・・、その他、諸々。
あいつらも「新型うつ病」?・・違うと思うけど。
これに該当する者や近い者は、どこの職場にも確実にいるようだ。管理人の経験からも心当たりがある。
どっち道、この「新型うつ病」とは、病気と仮病との境界なのだろう。いや、さぼるために仮病を装う病気がこの「新型うつ病」なのかもしれない。
でも、医学書でも取り上げられるようになっているから、ちゃんとした?病気なのかも。
しかし、精神病医の中でも意見は分かれていると言うので、「さぼり」と見る医者もいるようだ。

「日本の人事部」というHPのこの病気についての記事 http://jinjibu.jp/GuestBizgArticle.php?act=dtl&id=23 にはこう書いてあった。
「新型うつ病」が増えてきた背景には、性格形成や精神的な発達の過程でつまずいていたり、不幸な家庭環境で育っていたり(物質面では恵まれていても精神的な暴力を受けてきた人も少なくない)、葛藤経験が少なく精神的に未熟な人が増えてきたことと無関係ではない。
しかし一方で、商品を偽装して消費者をだます企業や、二重派遣に象徴されるような、労働力の搾取に対して何も感じない自己中心的な企業が増えたことも、無関係ではないと考える。
社会規範や倫理観が弱くなり、ずるく上手に立ち回った者ばかり利を得る社会であれば、自分を見失ったり、自分の殻に閉じこもったり、はみ出ようとする者がいても不思議ではない。」
でも、社会のせいか?それこそ「新型うつ病」の症状の特徴じゃ?
管理人、どうしても病気とは思えないのだが?これって、個人の性格、考え方の問題じゃないかな?

最近の出来事 2008.7.14

昔から「最近の若者は・・」と良く言う。確かにメチャクチャなことをやっている若者は多い。
でも、ちゃんとやっている若者はがほとんど。思わず「こいつ凄いな。」と感心する若者も多い。
だいたい、昔からいつの時代もメチャクチャやっている若者は必ずいたはずである。

メチャクチャなことをやっている若者は多いが、おっとどっこい、メチャクチャなことをやっているれっきとした?大人も多い。
若者に負けないどころか、その年季と根性の違いで、やっていることは、若者がやることを遥かに凌駕している。
食品偽装に登場する方々も大したもんだ。やっていること、発言、若者の青臭い言い訳など足元にも及ばない。とてもまともではない。
モラルなんて糞食らえ!肉屋さんにウナギ屋さんに・・。
しかし、ごく一部の肉屋さんなどの暴走のおかげで全国の肉屋さんが同じように見られたら、これもたまらない話。
「全部、部下が勝手にやったことで、俺は何もしらん。」あげくの捨てゼリフが「どこもやっていることだ。」これ、どこかの肉屋の親父が言っていた。
こんな事、平気で言うから部下にタレコミされるんだ。
でも、これ実は管理人も会社でたまに言いたくなるセリフ。肉屋の親父の気持ちが分からんでもないのが悲しい。
しかし、おっさん、ここまで来ちまったら、ダメだわ。

各地の教員採用疑惑も凄い内容。口利き、礼金なんて噂は昔から出ていたけど。「やっぱりね。」って感じで、今更、驚くほどではない。でもそう思うこと自体が、異常かもしれない。確かに礼金の300万円、高いけど、この金で一生が保障されるなら安い金だ。
傑作は採用試験の答案書き換え。これ学校の定期試験や高校入試でやったらどうなるのかな?
教育委員会がやってんだから、生徒がやったっていいんじゃないかな?
ごく、一部のセンセイ方の話だけど、真面目で熱意を持ってやっている大多数の先生が、同じように見られたら迷惑だ。
本当に頭の下がるような先生も大勢います。でも、世間って、皆、悪いことした者のように見るんだよね。

こんなニュース、正義の味方のように報道するマスコミ関係者も、登場して来た某肉屋さん、某うなぎ屋さん、某教育委員会とどっか違うとこあるのか?もちろん、ごく一部の人とは思うが。
不祥事を起こした会社や役所では、不祥事とは、まったく無関係な社員や公務員まで不祥事を起こした張本人のように見られるんだよね。
そういうことが起きた会社・役所では、必ず意識改革というのが、社会に対するおとしまえのように社員等に課せられる。つまり、社員がダメだから不祥事が起きたってロジック。
しかし、社員の意識が改革されることはありえない。意識改革はポーズだけ。そりゃそうだ。不祥事を起こした責任は、ほとんどの場合、末端の社員じゃないもの。意識を変えさせられる覚えが全くない。不祥事の原因って、上の人のやり方とか、昔からの悪しき慣習とかのシステムの欠陥が、ほとんどみたい。

「コンプライアンス」ってのもこの手の類似の産物で流行。しかし、いくら末端に「コンプライアンス」遵守を求めても、上位者はそれをひっくり返す権力がある。こんなもの脆弱なものだ。
やっぱり、究極は、何といっても北のどこかの国。外国人を射殺しておいて、全ての責任はその人の母国にあるのだそうだ。
これ一般社会に当てはめたら、「殺人は、殺された人に全責任がある。盗難は、盗まれた人に全責任がある。」・・・これ凄い理論と主張。目が点。
今度、この主張、使ってみようかな。いや、止めておこう。馬鹿にされて、誰も相手にしてくれなくなっちまう。参考にもならん。
以上、中年のおっさんが思うがまま書き連ねた戯言です。

ガソリン再値上げと募金 2008.5.31
明日6月1日からガソリンがまた上がるって?
リットル当たり10円とか、うちの方、153円くらいなので163円かい。思わず、口とお尻からため息が漏れます。
今日、給油したら6000円もいっちまった。以前は4000円も行かなかったのに。それなのに、今日はアッシーで100kmも走らされてしまった。でも、この値上げを含めて、4月からの一連の値上げが、景気に完全にトドメを刺すような気もする。

アッシー先でちょっと街をうろついたら、中国四川の地震被害への募金だと。迷ったけど、結局、募金はしないで帰って来た。
被害者には同情するけど、募金しても果たして被害者に届くのか?これが日本国内の話なら、募金はほぼ確実に被害者に届くと思う。
いろいろ問題あるけど、日本の民意、これだけは誇れる点だし、信用できる。
しかし、あそこ、日本じゃない。中国だよ。俺には、とても被害者に届くとは思えないんだけど。結局、どっかの誰かの懐に入っちゃうんじゃ?そのような話、いろいろ流れているし。

ガソリン値下げ 2008.4.2
昨日4月1日からガソリンが値下げになった。うちの近くは120円から125円くらい。ありがたいけど、少し前はこれくらいの値段だったような気がする。でも、この値下げ、1ヶ月程度で元に戻るらしい。
しかし、この一連の騒動で、ガソリン税の使い方の実態が知られるようになったのは良かったことだ。
いかに道路族の政治家と土建屋がこの金の利権で結びついていたか。道路は造り続けないと、この利権のサイクルは回らない・・。
だから、余り車も通らないところにも道路や橋が造られ続ける。
凄いのは某独立行政法人、慰安旅行をガソリン税で行っちまった。
こういうの普通、ネコババと言うんじゃ?適切な執行って言ってたけど?法律用語で言えば「横領」!
しかし、食料品は値上がっている。ガソリンが一時的に下がっても帳消し。1ヶ月経ったら、そのつけが一気に来る。でも、給料は上がらない。つまり生活水準の低下。
会社員はまだ良いほうだが、非正規労働者には厳しい。しかし、派遣法とか、上手い手を考えたものだ。はっきり言えば、これは企業の人件費削減の手段。こうすりゃ企業収益は確実に上がる。これが構造改革の正体。考えた人は天才としか言えない。元某K総理!

JCO事故8周年 20079.30
9月30日は8年前、日本を震撼させたJCO臨界事故の記念日。
結婚や肉親の死去、子供の誕生など、人生には、いつになっても忘れられない日がいくつかあるが、あの日も管理人にとっては、印象に残る日。
何しろ我が家からJCOが見えるのである。(今は家が建ってしまい見えない。)翌日の無人の街、国道は不気味そのものの風景だった。
でも8年も経つとこの事故もほとんど風化。新聞などでももう取り上げない。

あの事故の後、国があれやれ、これやれと音頭を採り、色々なシステムが取り入れられた。
このシステム維持に係る人数も設備もかなりのもの。でも、その後、熱意は冷め、予算・人も削減され、今はシステムの形を取り繕うのがやっとの状態。もう止めればいいのだけれど、一度、始めたらなかなか止められないのが国のやる仕事。
はっきり言えば、無駄なところが多すぎる。そういう部分、切り捨てても、同じような事故が起きても対応はできると思うのだが・・。
まだ、無駄なことやり続けるのかな?金と人がもったいないこと・・・。

JCO事故7周年 2006.9.30
7年前の今日、ここ茨城では大事件が起こった。
そう、JCO事故である。何と我が家からその事件・事故の舞台、JCOの工場が見えるのである。
あの日と翌日の状況は今でも鮮明に脳裏に焼きついている。
事故発生当日は情報が乱れ飛び、何がどうなっているのかさっぱり分からず、正確な状況が分かり始めたのが夕方。でも、事故が起こっている場所も分からず対応の検討もつかず。
放射線モニタリングポストのデータはめちゃくちゃな動きをしていた。壊れているんじゃないかと思った。事故で生じた放射性の気体が風に乗って動いているのだ。はじめは海風に乗り、北の方向に向かい、山風に変わると、今度は反対方向に漂っている。
10q圏内は屋外退避となる。当然、我が家もその圏内。しかし、朝は犬の散歩。大丈夫かと声をかけられるが、大丈夫と答え、散歩続行。これでも臨界については少しは知っているし、我が家の付近は影響ないことは分かる。
翌日も仕事がら出勤。出勤中の風景がまた異様。防護服を着た警官以外、誰の姿もない。国道6号が閉鎖され、車1台走っていない。全く死の世界。戒厳令の町だ。SFの世界、映画の1シーンの中にいるようであった。職場でも事故応援人員の手配をし、出動させたら自分と女の子位しか残らない。
通信もマヒ状態。携帯電話を繋がらない。どこの店も開いていなく、応援に出した部下は飯も食えなかった者もいた。
今、JCOの前を通ると、こんな異常な世界があったのが夢だったような気がする。
ちなみにあの事故で反応したウラン235はわずか1r。ガソリンで2リットル弱。車が15qほど走れるだけのエネルギーに過ぎない。たった、300円にも満たないガソリン代である。たったそれだけで、2人が亡くなり、莫大な損害が出ている。
あの事故で運命が変わってしまった人も多くいる。

終戦記念日2006.8.16
昨日8月15日は終戦記念日。終戦というより敗戦といった方がいいであろう。
小泉さんの靖国参拝がマスコミで騒いでいたが、
どうしてもA級戦犯のことばっかり。他には反対の理由はないのか?
勝敗が逆なら彼らは英雄と言われていたかもしれない。
原爆を開発した者や落とした者、ドレスデン大空襲、東京大空襲の企画者だって立派?な
戦犯だろうが。

写真は終戦まじかに長野市が空襲された時の米軍機の薬きょうである。
管理人のじいさんが拾ったものである。14.7o機銃弾の薬きょうらしい。
この空襲は単発機による長野駅付近への銃撃であったようで何人かが亡くなったという。
話によると銀色の機体といっていたのでグラマンではなくP51であったらしい。
対空砲火で撃墜された機もあったようで、実家の近所の老人(故人)は竹やりを持って撃墜された機に近づいていったという話を聞いたことがある。
パイロットは既に対空機銃弾で死んでいたといっていた。

うちのじいさんは電力会社勤務で松代大本営の造営に関わっていたらしい。
当時の配線図面があると聞いたので、実家のどこかにまだあるかもしれない。
徴用された朝鮮人の話もよく聞いた。
結構、地元の農家の人は情が厚く、サツマイモや米、野菜を持っていってやったらしい。
軍人もそれを黙認していたというから、敗戦間際でも当時の日本人の「徳」は健在だったようである。
松代大本営の工事に直接関わった人間だったのに、詳しいの証言を聞く前にじいさんは20年前に故人となった。