アイスランド沖海戦
1941年5月24日早朝、アイスランド島南西海上で行われたイギリス海軍の巡洋戦艦フッド、戦艦プリンス・オブ・ウエールズ対ドイツ海軍の戦艦ビスマルク、重巡洋艦プリンツオイゲンという巨艦同士の海戦である。
フッドの轟沈という悲劇とともにビスマルク伝説が生まれた海戦でもある。
この海戦の所要時間はわずか25分という短いものであった。

5時43分イギリス艦隊は距離30qで前方にドイツ艦隊を発見。フッドを先頭にプリンス・オブ・ウエールズが続く。駆逐艦4隻が護衛。 5時52分、距離23qでフッドが先頭艦へ向けて砲撃開始。先頭艦のプリンツオイゲンをビスマルクと誤認していた。
5時55分ビスマルクがフッドに向けて砲撃開始。 5時57分頃、ビスマルクの第三斉射弾がボートデッキ付近に命中。
5時59分、ドイツ艦隊と並航戦を行うべく旋回中、ビスマルクの第五斉射がフッドの第三砲塔に命中。火薬庫が大爆発を起こす。 6時1分、後部をちぎり取られたフッドは被弾後わずか2分で沈没。1419名の乗組員のうち生存者はわずか3名であった。
フッド沈没後、ドイツ艦隊の砲撃はプリンス・オブ・ウエールズに集中。4発の
命中弾を受け中破するが、6時13分離脱に成功。