百里航空祭 2012.10.20

F15











F4J
通称「ファントム」既に半世紀も前に実用化されていたジェット戦闘機、アメリカ海軍の空母搭載用として開発され1963年から配備が開始された。
空母での運用を考慮し、双発エンジンであり、大出力であり、5195機が製造されたベストセラー機である。
当初、固定武装がなかったのでベトナム戦争では苦戦し、対空砲火や対空ミサイル、ミグ21との戦闘で361機を喪失している。

その実戦経験を反映し改良がくわえられ中東戦争ではミグ21を圧倒したという。
世界各地の紛争に登場し、実戦経験が豊富。
アメリカ軍での最後の実戦は湾岸戦争であり、退役しているが、経験で改良が加えられ、古くはなったが、非常に信頼性があり、今も多くの国で使われている。

F-4EJは、アメリカ空軍のF-4Eを日本版に改造した戦闘機。
日本での運用には不必要な装備を取り除き、データ・リンクを載せて要撃戦闘機タイプにしたもの。
1971年から配備を始め、合計154機を調達した、そのうち128機は三菱重工がライセンス生産したものである。
既に1981年に生産は完了、その後、航空自衛隊の防空能力の向上・近代化の一環として、F-4EJの改修を実施。(F-4EJ(改))。

そして、1981年から6年間、試改修・実用試験を行い、量産改修された。これがF-4EJ改。
改修の主な内容は、レーダー、FCS(火器管制)システムの近代化、航法、通信能力の向上、搭載ミサイルの近代化、爆撃機能の向上等。










乗員 2人(縦列複座=タンデム型)、全幅 11.7m、全長 19.2m 、全高 5.0m
エンジン J79-IHI-17 ×2、推力 8,120kg(A/B使用)/1基
型式 アフターバーナー付ターボジェット・エンジン
離陸重量 約26t 、最大速度 マッハ約2.2 、航続距離 約1,600nm(約2,900km)
武装 M-61A1 20mm機関砲×1門、 空対空レーダーミサイル×4発、 空対空赤外線ミサイル×4発


RF-4EJJ
F-4EJを偵察機に改造したものがRF-4E、さらに改造を加えたものがRF-4EJ。
従来機よりも速度、性能、航続性、安全性が向上している。
搭乗員2人で任務の分担ができるため、肉眼による確認の確実性が高まった。
速度連動式高性能カメラ、側方偵察レーダー、赤外線探査装置、低高度パノラマ・高高度パノラマ・前方フレームのカメラによって、雨中でも夜間でも偵察・撮影が可能。
雲仙普賢岳噴火や奥尻島津波などで被災地を撮影、災害対策を支援。





F/A-18ホーネット
航空祭のゲストとして登場、アメリカ海兵隊の機

インデペンデスデイと言う映画があった。
インベイダーの円盤と戦闘を交えた米軍機がこのFA18ホーネットであった。

現在の米海軍空母主力艦載機。もともとは空軍向けの軽量戦闘機計画でYF-16と制式採用の座を争ったノースロップYF-17が原型である。
空軍では採用がならなかったが、F-14戦闘機の支援戦闘機を求めていた海軍が着目し、マグダネル・ダグラス(現ボーイング)を主契約社として海軍用に改修され、F/A-18として採用された。
海軍が採用した理由の1つは、海上での運用において双発エンジンであることが大きな理由とされている。

F/Aという名称からも判るように、制空戦闘と対地攻撃の両方の任務を負うマルチロール機である。
従来戦闘機(F-4)と攻撃機(A-7)の2機種を運用していた空母航空団にとって、機種を統合することで運用面や整備面などで大きなメリットとなった。
F/A-18は1979年から生産され、配備された。
1987年には搭載電子機器の強化、ミッション・コンピュータの改良、空対空ミサイルもAIM-120AMRAAMの運用を可能にしたF/A-18CおよびD型が生産され、カナダやオーストラリア、スペイン、フィンランドほか数カ国にも採用されている。
米海軍では高価で保守に難があったF14が退役し、現在はF/A-18C/Dの発展型のE/F型が「スーパーホーネット」あるいは「ライノ」が採用されている。
これに対して旧来のF/A-18は「レガシーホーネット」と呼ばれるようになった。

C型/1人 D型/2人
全長 17.07m 、全幅 11.43m 、全高 4.66m 、自重 10,810kg
最大離陸重量 23,541kg
エンジン 2基  名称:GE F404-GE-402  推力:8,062kg/基(アフターバーナー時)
最大速度 マッハ1.8 戦闘行動半径 1,063km
兵装 M61-A1 20mm機関砲×1
 

F-2


ペトリオット
ペトリオットは、地上から航空機を撃墜するミサイル。
現存する地対空誘導弾のなかでは最も優れたシステムといわれており、湾岸戦争でも証明されている。

多機能フエーズド・アレイ・レーダーやTVM誘導方式の採用、さらにコンピュータの大幅な活用によって各種機能の自動化、迅速化、高精度化が図られている。
超低高度から高高度にいたる複数目標に対し、同時に対処可能であり、高い撃墜能力を有する。
日本では昭和60年度から整備に着手し、平成6年度中に配備(那覇)を完了。
弾道ミサイル防衛(BMD)システムの整備にともない、ペトリオット能力向上とPAC-3ミサイルの取得が開始され、22年度末までに1、2及び4高群、高射教導隊及び第2術科学校に整備された。
主要諸元
全長: 約5m、直径:約0.25m 、重量: 約0.3t
射程 :数十km 、速度 :数マッハ 、燃料 固体1段


短SAM
防衛庁技術研究本部と東芝が開発した短距離防空用地対空ミサイルシステム。
正式名称、81式短距離地対空誘導弾。
短SAMと通称される。

1981年に制式化さ、ジャッキとステップを取り付けた大型トラックの後部に、射撃管制装置を搭載した車両一台と、発射装置を搭載した車両二台で構成される。
射撃管制装置にはフェーズドアレイレーダー(Xバンド)を採用、発射後に空中におけるロックオン機能や、赤外線パッシブ・ホーミング方式を採用して、二つの目標に対する同時追跡と連続攻撃能力を持つ。
誘導弾4発が装填可能で、予備弾も持つ。

目視照準も可能、設定時間を超えた場合や、射撃管制装置からの指令で自爆させることができる。
改良型の「短SAM改」では赤外線/可視光複合画像ホーミング方式の光波弾と、アクティブ電波ホーミング方式の電波弾の二種類が制式化された。

電波妨害(ECM)下においては光波弾、電子光学妨害(EOCM)下においては電波弾を使用する。
光波弾と電波弾では全長が異なり、電波弾の方が約15cmほど長く、先端が尖った形状となっている。

短SAM改は光波FCSを搭載し対妨害性と全天候性が向上しているほか、固体ロケットモーターに末端水酸基ポリブタジエンを採用して無煙化と推進性能向上、射程の延長が図られている。
全長:約2,700mm、直径:0.16m、翼幅:0.60m、重量:約100kg、弾頭重量:約9kg
最大飛翔速度:マッハ2.4、最大有効射程:7,000m、最大有効射高:3,000m
(Wikipedia参考)

スティンガーミサイル
ランボーがアフガンで旧ソ連のヘリを撃墜するシーンがあるが、その時の兵器がスティンガーである。
アフガンに大量に貸与され、旧ソ連のヘリを撃墜したのも事実であるが、実際は命中率はそれほどでもなく、命中したとしても主要部に命中しないと1発での撃墜は難しかったともいう。

大型機の場合はさらに困難であるが、パイロットにプレッシャーを与え、地上への接近を躊躇わせる効果や撃破であっても戦闘能力を喪失させるだけでも大きな成果であろう。
その後、使い残し品がタリバンの手に大量に移ったというが、部品の劣化等で使い物にならなかったという。

旧ソ連もコピーし、湾岸戦争等でイラク軍が使い連合国機を撃墜している。
アメリカのジェネラル・ダイナミクス社が1972年から開発に着手し1981年に採用された携帯式防空ミサイルシステムであるが、順次改良が行われ、今のものはランボーが使ったものより遥かに高性能になっている。

「スティンガー」は、英語で「毒針」の意。
レッドアイ携行地対空ミサイルの後継として1967年に開発が始まった。

使用の全面性、整備性の向上、敵味方識別装置(IFF)の搭載に主眼が置かれた。
想定する敵は低空を比較的低速で飛行するヘリコプター、対地攻撃機などであるが、低空飛行中の戦闘機、輸送機、巡航ミサイルなどにも対応できるよう設計されている。
誘導方式には高性能な赤外線・紫外線シーカーが採用されている。

直径 7.0cm、全長 1.5m、全幅 9.14cm、弾体重量 5.68kg、システム重量 15.66kg(ミサイル含む)
推進方式 Mk.27固体燃料ロケット 、誘導方式 赤外線ホーミング(IRH) 二波長光波ホーミング(IR/UVH)
有効射程 4,800m 、有効射高 3,800m 飛翔速度 M2.2 信管:貫通衝撃信管
最大捕捉可能距離:15km 必要人員:2名 価格:38,000USドル/1ユニット

20o対空バルカン砲 VADS
VADSはValcan Air Defense Systemのイニシャルを取ったもの。
対空機関砲は、基地防空の最終段階を担当し、低空で侵入する航空機を捕捉、迎撃することを主任務とする簡易な半自動独立火器システム。

対空機関砲VADSは、20mmバルカン砲の高速発射性能に加え、リードコンピューティングサイトおよび測距レーダーの組み合わせによる見越し角の自動算定機能を備える。
これらの機能によって、命中率が向上、対応時間の短縮を図るとともに射手の負担を軽減。
水平射撃も可能であり、基地が地上攻撃を受けた場合にも対応ができる。


主要諸元
操作員 2人 、重量 1,800kg 、全高 走行時 2.40m、射撃時 2.17m 、全長 走行時 4.95m、射撃時 4.29m
全幅 走行時 2.04m、射撃時 3.82m
有効射程 約1,200m 、発射速度 高速 3,000発/分、 低速 1,000発/分 、搭載弾数 500発

UH−60 ブラックホーク
シコルスキー・エアクラフト社製の4翅シングルローター、双発エンジン搭載の中型多目的軍用ヘリコプター。イリノイ州のアメリカインディアン、ソーク族を率いた勇猛な酋長の名から名付けた。
ベトナム戦争などで使われた戦術輸送ヘリコプターであるベル・エアクラフト社製UH-1 イロコイの代替としてシコルスキーが開発し、コンペを経て1976年、採用が決定し、1979年から陸軍に納入を開始した。
設計にあたってはベトナム戦争の戦訓から耐弾性の強化、操縦系統の多重化などが盛り込まれ、主回転翼は12.7mm機銃弾の被弾なら問題なく、23mm徹甲弾でも被弾から30分は飛行可能となっている。
各部のモジュラー化を進め、部分の交換で整備時間の短縮をはかっている。
現在では電子戦機や特殊作戦機なども開発納入されている他、UH-60L、UH-60Mなどの亜種も開発されている。また多くの改造タイプや救助用も開発されている。アメリカ軍の他、多くの国へと輸出されている。
実戦経験も豊富であり、グレナダ、パナマ、イラク、ソマリア、バルカン半島、アフガニスタン、中東など多くの紛争地帯で使用された。
乗員: 2名、兵員11名(搭載する武装により変わる)

全長: 19.76 m 、全幅: 2.36 m 、全高: 5.13 m 、ローター直径: 16.36 m 、最大離陸重量: 10,660 kg
動力: ゼネラル・エレクトリック T700-GE-701C ターボシャフト、1,890 hp × 2
性能 最大速度: 295 km/h、巡航速度: 278 km/h 、航続距離: 2,220 km 、実用上昇限度: 5,790 m
武装 M240 7.62mm機関銃×2、またはM134 7.62mmガトリング砲×2、またはGAU-19 12.7mmガトリング砲×2
外部搭載支援システム(ESSS)に搭載可能な武装
ハイドラ70 70mmロケット弾、 AGM-114 ヘルファイア、 ガンポッド (7.62mm or 20mm or M230 30mmチェーンガン)

このUH-60 ブラックホークを日本の航空自衛隊が救難隊用に独自改良した救難ヘリコプターがUH-60J。
航空自衛隊に47機、海上自衛隊に19機が在籍する。
三菱重工業がライセンス生産し、通称、ロクマル。救難ヘリコプターUH-60Jは、米国の救難専用ヘリコプターHH-60Aの航空自衛隊向け改造機。
赤外線暗視装置、気象レーダーや精密な慣性航法装置を搭載しているほか、航続距離が長いので救難可能区域も広く、ほぼ防空識別圏内をカバー、遭難者を生存可能時間内に救助できる区域が広がる、などの特徴を持っています。
昭和63年度に3機の調達が開始され、最終的には40機取得の予定です。
なお、このうちの5機は空中受油機能が付加され、機体右前方下部にプローブ・アンド・ドローグ式の空中受油装置(プローブ)と、操縦席内に燃料制御パネルが取付けられている。
また、戦闘用の多用途ヘリコプターUH-60JAが陸上自衛隊に34機在籍する。なお価格は約37億円という。
巡航速度: Mach 0.8(890km/h、高度12,200m)、航続距離: 12t/約6,500km、巡航高度: 12,200m
最短離陸滑走距離: 500 m




U125A
航空自衛隊が運用している救難捜索用双発ジェット機の名称。
機体の原型は英国デ・ハビランドが開発したビジネスジェット機DH.125、現在はホーカー・ビーチクラフト社がホーカー 800として製造している。

1962年が初飛行、以後40年以上も生産が続けられているベストセラー機。
自衛隊では1994年から全国の航空救難団救難隊への配備。
保命用援助物資の投下装置、救難用資材の投下口、大型捜索窓、捜索用レーダーアンテナ、赤外線暗視装置(TIE)、自動操縦装置、フライトマネージメントシステム(FMS)、慣性航法装置(IRS)、GPS等を装備する。
航空救難活動は、UH-60Jヘリとユニットを組む。

行動半径が大きく、迅速な現場への到着、レーダーやTIEによる夜間捜索能力も高い。
洋上部捜索能力は高いが、山岳部地帯での捜索は、乱気流には強いが、速度が速すぎ、また、旋回半径が大きく捜索には不利な点もある。
全幅:15.66m、全高: 5.37m、全長:15.59m、重量 : 7,350kg
最高速度:980km/h、航続距離 : 4,890km
実用上昇限度:43,000ft、最大離陸重量:12,750kg、乗員:7名


百里航空祭 2013.9.7
2013年も百里航空祭に行った。
一眼レフで飛行中の写真を撮ったのだが、どういう訳がSDカードにまったくデータが保存されていなかった。
そんで飛行中の写真はなし。
地上に並んだ機を撮影したバカチョンデジカメで撮影した写真だけ!

F2




F15



アパッチ

CH47

C130 ハーキュリーズ

対潜哨戒機 P3C

中型輸送機 C1

対空バルカン砲