長野イラスト集
安楽寺八角三重の塔(上田市塩田別所温泉)
安楽寺は、信州の鎌倉と言われる別所温泉のある谷間の奥にある名刹である。 その寺にこの国宝八角三重の塔がある。 この塔は鎌倉末期の建築といい、その姿が素晴らしい。八角形の形の屋根なのである。 最近の科学的年代測定では1290年代の建設であったと推定されている。 このような感じの塔は中国では見かけるが、現存している例は国内にはない。 塔は一番下に裳階(ひさし)がついているため、一見、四重塔に見える。 正確には「裳階付三重塔」というのだそうである。 また、縁や手すりもなく、板壁で、屋根を支える垂木が扇の骨のように放射状に外側に出ており、下から見上げるときのこの襞のように見える。 なぜ、こんな中国風の塔がここにあるかというと、当時の安楽寺住職の幼牛恵仁が中国生まれであり、故国の塔を思い出して建てたのではないかという。 そのバックは当時、塩田を支配していた鎌倉北条一族である。 この塔、山間の奥まった場所にひっそりと建っている。 その場所はかなりジメジメした感じの場所である。 意外に小さく感じたが、さすがに風格があり感動ものである。 この塩田の地も南北朝の騒乱や戦国時代の騒乱の舞台になった場所である。 それらを潜り抜け、現在までこれらの文化財が伝えられていることにも感心する。 |
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旧開智学校(長野県松本市)
明治6年(1873)、廃仏毀釈で廃寺となった松本藩主戸田氏の菩提寺全久院の跡地に筑摩県の第一中学区
第一番小学 開智学校 として開校。 |
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奥信濃の春
朧月夜(作詞高野辰之、作曲岡野貞一)
菜の花畠に、入日薄れ、
見わたす山の端(は)、霞ふかし。 春風そよふく、空を見れば、 夕月かかりて、にほひ淡し。 里わの火影(ほかげ)も、森の色も、
田中の小路をたどる人も、 蛙(かはづ)のなくねも、かねの音も、 さながら霞める朧月夜。 この曲、もう名曲中の名曲、1914年に音楽の教科書に登場、今も掲載されているのでほとんどの人が知っている曲と言えるだろう。
何とも言えない懐かしさを感じさせるメロディ。 その原風景とも言われるのが飯山市北部の瑞穂地区にある「菜の花
公園」
ここから北を見ると、菜の花に、千曲川に、雪が残る山(正面が戸狩スキー場)まさに絵になる風景が展開する。 その世界を絵に。 |
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文化人財界人が多く宿泊したことから、「軽井沢の鹿鳴館」とも呼ばれていた。 その後、軽井沢町に寄贈され、昭和55年(1980年)に国の重要文化財に指定を受け、修理が行われ、館内は一般公開されている。 |
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館内には幾何学模様のガラス窓や天井の意匠、有島生馬デザインによる三笠のマークをあしらった洋ダンス、猫足型のレトロなバスタブ、机、ベッド、暖炉、洋式トイレなど、明治・大正のレトロそのものの世界がそのまま残っている。 内部はいかにも明治、大正時代の木造洋風建築という感じであり、古い学校などの洋館内共通の感じ。 室内の調度品は今の水準からすれば、粗末な感じであるが、当時としては最高級の部類なのだろう。 当然、宿泊代も当時の普通のホテルの2倍以上の高額であったらしい。 館内を見ていると、何故だか横溝正史の小説を連想する。「仮面舞踏会」などは、ここ軽井沢が舞台の殺人事件という設定だった。ホテルだか別荘に宿泊している上流階級の者で殺された者が出て、宿泊者全員が疑われるという探偵物である。 |
碌山美術館(長野県安曇野市)
荻原碌山の彫刻を展示している碌山美術館。
教会風の赤レンガ造りの貫禄ある建物。尖塔に不死鳥をいただき、外壁に焼きレンガを積み上げた西欧教会風の建物。
荻原守衛(碌山)の作品を展示・公開するために1958年に開館し、以来、安曇野のシンボルとして有名。
周囲が紅葉した秋の姿が最も美しいと言われる。
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