関西の風景

三年坂(京都市)

京都市東山にある坂で名勝清水寺の参道である清水坂から北へ石段で降りる坂道をいう。

正式には産寧坂(さんねいざか)という。
それが訛って「三年坂」と呼ばれるようになったらしい。

北が二年坂、北にある八坂神社、円山公園、高台寺、法観寺と南にある清水寺を結んでいるため、観光客が絶えなく、土産物店、陶磁器店、料亭などが並び、文化財保護法に基づき重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。

幕末の明保野亭事件の舞台である。「三年坂」で転ぶと、三年以内に死ぬ。
また転べば三年の寿命が縮まるという話があるが、これは和歌山市にある三年坂の言い伝えと混同して伝わったもの。

「産寧坂」の言われは、清水寺にある子安観音へ「お産が寧か(やすらか)でありますように」と祈願するために登る坂であることから「産寧坂」と呼ばれるようになったという説と清水寺に参拝した人がこの坂道を通る際に念願を強くし、願いが叶ったあとで観音様への御礼に再度お参りする時に通る坂であることから「再念坂」と呼ぶようになったという説がある。(Wikipedia参考)

二月道参道(奈良市)

東大寺三月堂の北、一段と高い場所にあるのが、「お水取り」で有名な二月堂である。

ここも国宝である。旧暦2月にこの行事(修二会ともいう)が行われるのでこの名があるそうである。

この建物、平重衡の南都攻撃、三好と松永の戦いでも無事だったが、肝心の「お水取り」行事の最中、寛文7年(1667年)失火で焼失し、2年後に再建されたのが今の建物である。
建物は2005年12月、国宝に指定された。









うろこの家(神戸市)

神戸の異人館のうち、風見鶏の館と並んで一番有名な館である。
明治38年(1905)頃、神戸旧居留地に外国人向けの高級借家として建設され、大正年間に北野町に移建された。

後にドイツ人R.ハリヤーの住居となったため旧ハリヤー邸とも呼ばれるが、建物の外壁と多い天然石のスレートが魚のうろこに似ているところから「うろこの家」という通称の方が一般的である。

館内のインテリアも昔のまま。館内には、骨董家具、調度品やとともにマイセンをはじめとする陶磁器、エミール・ガレやティファニーなどのガラス工芸品が展示されている。
国の登録有形文化財。
隣接の「うろこ美術館」には、ヨーロッパとロシアの絵画があり、マチス、ユトリロ、キスリング、ビュッフェ、トロワイヨン、ワイエスら高名な画家の作品が展示されている。

中の島(大阪市)

内山田洋とクールファイブの「中の島ブルース」の2番の歌詞が、大阪北区の「中之島」を歌ったもの。
難波はえげつない、いかにも大阪っていった感じの街でしたが、御堂筋方面は完全なオフィス街、街路樹も通りもビルも整然としていて非常に美しい。
川があるので東京の大手町、日比谷界隈よりきれいな風景だと思います。
銀杏の葉が黄色になったら見事なものでしょう。
イラストは土佐堀川にかかる淀屋橋から西の中之島中心部方面を見たものです。
中之島は土佐堀川と大川に挟まれた長さ3qほどの中洲地帯、ビジネス街、商都大阪の中心と言えるでしょう。
正面には錦橋が見えます。この風景やはり、大阪は水の都だということが理解できます。大きなビルが林立していますが、どのビルがなんと言うビルかはさっぱり分かりません。
絵の視点から左に行くと御堂筋通り、後ろ方面が大阪城となります。
川には水上バスが走ります。ちなみに描いた位置の淀屋橋、国の重要文化財なんです。
あの江戸時代の豪商で、贅沢をし過ぎたということで取り潰された淀屋辰五郎が架設管理していた橋がここにあったそうです。
それを架け直したのが今の橋だそうです。
ちなみにイラストの右手には国の重文、日本銀行大阪支店の建物があります。その先は大川にかかる大江橋になります。

姫路城(兵庫県姫路市